どんな意味があるの?おせち料理の歴史や具材などをチェック

どんな意味があるの?おせち料理の歴史や具材などをチェック

お正月というと、おせち料理を作って家族で食べるという方もいると思います。しかし、どういった歴史や意味があり、具材にはどんなものが入っているのか知らない方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、おせち料理について歴史から作り方までご紹介しましょう。

おせち料理の意味や込められた願いは何?

おせち料理の意味や込められた願いは何?

お正月に必ず食べるおせち料理ですが、単にお正月の風物詩だから食べているのではありません。おせち料理にはさまざまな意味が込められているのです。

それでは具体的におせち料理にはどのような意味や願いが込められているのでしょう。おせち料理のそもそもの意味や、込められている願いについて解説します。

正月三が日はかまどの神様に休んでもらう

日本では昔から、かまどには神様が宿ると言われていました。かまどの神様が火事にならないように守ってくれていると考えられていたのです。

いつも家を火事などの災いから守ってくださるかまどの神様にも、お正月くらいは休んで頂こうという考えが生まれます。かまどで煮炊きをしてしまうと、かまどの神様はゆっくり休むことができません。そこで年末におせち料理を作り、お正月は煮炊きをしないようにすることで、かまどの神様に休んで頂くようにしたのです。

また、お正月に煮炊きをしないということは、主婦が家事から解放されるということにもなります。毎日休まず家事に追われている主婦も、お正月くらいはゆっくり休んでもらいたいという願いも、おせち料理には込められているのです。

三段重に詰めることが多い

おせち料理は重箱に詰めるのが基本です。昔は四重や五重の重箱におせち料理を詰めていました。ですが、最近では三段重に詰めるのが一般的になっています。四重段にしないのは、「四」という数字は「し」と読むことができ、「死」を連想させるからです。

重箱に詰めるお料理は一段ずつ決まっています。一番上の一の重は子宝や長寿に縁起の良いものを入れるとされています。二段目の二の重には金運や全体的に縁起が良いとされるものを入れます。栗きんとんや紅白のかまぼこなどです。

三の重には出世に縁起の良いものを入れます。出世魚として大変縁起が良いとされているブリや、「めでたい」と言われている鯛などを入れるのが一般的です。

最後に四の重ですが、「四」という数字は縁起が悪いとされているため、「与の重」と呼ばれています。ここには五穀豊穣の意味を込めて、山の幸を使ったお料理を入れるのが一般的です。

幸せや豊作を願うのがおせち料理

お正月は本来、歳神様を自宅に迎えることを目的としたおめでたい行事です。歳神様を自宅に招くことで、その一年が豊かに暮らせるとされています。

現在の豊かさは「お金」になりがちですが、昔の豊かさは「五穀豊穣」を意味していました。そこで、おせち料理に海の幸や山の幸を使ったお料理を入れ、今年も豊かに過ごせますようにという願いを込めたのです。

『おせち』の英語での言い方

「おせち」は英語で「Japanese traditional New Year’s dish」と言います。直訳すると「日本の伝統的な新年の料理」という意味です。

「桃=peach」のように、「おせち」には明確な英語表現がありません。そこで、「おせち」とはどういうものなのかを説明してから「おせち」と伝えた方が、海外の人にもわかってもらえるでしょう。

おせち料理の歴史

おせち料理の歴史

日本ではお正月におせち料理を食べることが定番になっています。ですが、いつ頃からお正月におせち料理を食べるという風習が行なわれていたのでしょうか。

おせち料理の歴史を紐解いていきましょう。

中国の『節』の文化が始まり

お正月におせち料理を食べる風習が始まったのは、奈良時代までさかのぼります。中国では古くから季節の節目にお祝いをするという習慣がありました。奈良時代、日本には仏教と共に中国のさまざまな文化や風習が入ってきます。その中に、季節の節目ごとに宴会を催すという習慣も入っていました。

日本では桃の節句や端午の節句と言った節句があります。これらも中国から入ってきた習慣なのですが、おせち料理もそのような節句の一つです。奈良時代から平安時代にかけては、主に貴族の間でのみ、節句を祝う宴会が催されていました。

節句が庶民にも広まる

節句をお祝いするという習慣が庶民にまで浸透したのは、江戸時代に入ってからのことです。江戸時代に節句が庶民に広まったのは、この頃に語呂合わせや縁起を楽しむということが流行したからです。

節句をお祝いすることで、無病息災や商売繁盛のご利益があると考えられるようになったのです。お正月だけではなく、桃の節句や端午の節句が庶民の間でお祝いされるようになったのも、江戸時代の辺りからだと言われています。

「御節供(おせちく)」が語源

節句にはお正月以外にも桃の節句や端午の節句があります。ですが、その中でもお正月に食べられるお料理は「御節供(おせちく)」と呼ばれていました。

江戸時代、節句をお祝いするという習慣が庶民にまで広がっていきます。この時、同時に「御節供」も浸透していきました。ただ「おせちく」は当時の人たちにとっては言いにくかったこともあり、「おせち」という呼び方に姿を変えていったのです。

おせち料理に入る定番の具材は何?

おせち料理に入る定番の具材は何?

おせち料理には必ず入る定番の具材があります。これらの定番具材には、それぞれ意味があるから必ずおせち料理に入っているのです。

おせち料理に必ず入っている定番具材の深い意味について見ていきましょう。

邪気払いの黒豆

おせち料理に入っている黒豆は、邪気払いの意味があります。黒豆は見た目が真っ黒です。この黒という色には、悪い気やものを祓う力があるとされていました。見た目が黒い黒豆を食べることで、邪気を祓うと同時に寄せ付けなくするとされているのです。

また、黒豆の「豆」をこまめの「マメ」にかけているという意味もあります。真っ黒に日焼けするくらい健康で勤勉に働くことができるように、という願いも込められているのです。

子孫繫栄の数の子

数の子は、たくさんの卵が寄せ集まっています。この見た目から、子孫繁栄の意味があります。お正月に数の子を食べることで、子宝に恵まれますようにという意味や、子孫が繁栄して末永く代々家系が続いていきますようにという願いが込められているのです。

知識が増える伊達巻き

伊達巻きは作る時、玉子焼き器に薄く卵を伸ばして巻きます。この作業を繰り返して大きな伊達巻きを作ります。この巻くという作業が、巻き物に似ていると昔の人は考えました。

このことから、伊達巻きは知識が増える縁起物とされています。お正月におせち料理の伊達巻きを食べることで、頭が賢くなるという意味や願いが込められているのです。

その他にも沢山具材がある

おせち料理の定番具材は、他にもまだまだたくさんあります。例えば、かまぼこは必ず紅白のものを入れたり、松竹梅が入ってるものを入れたりします。これは紅白も松竹梅も縁起が良いとされているからです。また、おめでたさを表しているとも言われています。

また、きんとんは色が黄色です。当時の人はこれを「金色」と考え、金運や財産運が上がると考えました。ここから転じて商売繁盛としての意味や願いも込められています。

子供向けのおせち料理に適した具材は?

子供向けのおせち料理に適した具材は?

昔ながらのおせち料理には子供が喜んで食べる料理があまり入っていません。そこで、小さなお子さんも喜んで食べる子供向けおせち料理に適した具材をご紹介します。

海老で華やかさをアップ

おせち料理の具材で子供が好きなものと言えば、海老です。海老は調理をすると赤と白のコントラストが美しくなり、大変華やかになります。調理法もバリエーション豊かで、煮物や焼き物などにも適しています。

子供も好きな魚卵

魚卵というのは数の子やイクラのことです。イクラ数の子はプチプチとした食感があり、食べるという行為を楽しいものに変えてくれます。この食感が楽しいという理由で、多くの子供から人気があります。

かまぼこも子供には馴染み深い

おせち料理の必ず入っているのがかまぼこです。かまぼこに限らず、練り物はお弁当などに入れることも多い食材です。子供にも馴染みがあるため、おせち料理に入れても抵抗なくおいしく食べてくれます。

初心者でも作れるおせち料理のレシピ

初心者でも作れるおせち料理のレシピ

おせち料理は決して難しいものではありません。初めての方でも簡単に作ることができます。今回はその中でも4品に焦点を当ててレシピをご紹介します。

栗きんとん

材料は、栗甘露煮とサツマイモ(1本)と塩少々です。

サツマイモは皮をむいて厚さ3センチ程度に輪切りにします。その後、お湯で柔らかくなるまで茹でましょう。

次に柔らかくなったサツマイモを湯切りし、ざるなどを使って裏ごしします。

裏ごししたサツマイモに、栗の甘露煮の汁と塩を入れてかき混ぜ、レンジで1分程度過熱しましょう。ツヤが出るまで混ぜてから栗を入れ、更に混ぜれば完成です。

田作り

材料は、ごまめ適量と砂糖(大さじ4)、みりん(大さじ3)、しょう油(大さじ3)、酒(大さじ1)です。

フライパンでごまめをカラッとなるまで炒ります。一旦ごまめを取り出し、フライパンに調味料をすべて入れてひと煮立ちさせます。その後、弱火にしてとろみが出るまで煮詰めましょう。最後に炒ったごまめを投入して絡めれば完成です。

たたきごぼう

用意する材料はごぼう(1本)、いりごま(大さじ4)、しょう油(大さじ2)、みりん(大さじ1と1/2)、酢(大さじ1)です。

ごぼうは鍋に入る程度の長さに切ります。太い場合は、縦に2等分程度しておくと良いでしょう。更に包丁の背などで叩き、柔らかくします。鍋に湯を入れて沸騰させ、塩と酢を少々入れた後、ごぼうを投入します。

調味料はボウルなどにすべて入れて混ぜ合わせておきます。ごぼうが柔らかくなってきたら一旦ザルに上げ、5センチ程度の長さに切りそろえて鍋に入れます。更に調味料を入れて混ぜ合わせれば完成です。

紅白なます

用意する材料は大根、ニンジン、砂糖(大さじ1と1/2)、酢(大さじ3と1/2)、塩(少々)です。大根はニンジンよりも多めに用意すると良いでしょう。

大根ニンジンをそれぞれ5センチの幅に切り、千切りにします。その後、ボウルに入れて塩を振って混ぜ合わせ、10分程度置きましょう。

別のボウルに砂糖と酢を入れて混ぜ合わせ、しっかり絞った大根とニンジンを入れて混ぜます。冷蔵庫で数時間寝かせると味がしみ込んでおいしくいただけます。

おせち料理のイラストがある?

おせち料理のイラストがある?

年賀状などでおせち料理のイラストを使用する機会があります。そんな時は、無料サイトを利用すると良いでしょう。おせち料理のイラストがあるサイトをご紹介します。

PIXTAのイラスト

PIXTAはおせち料理に関するイラスト画像がたくさんあります。種類も豊富で大変カラフルです。かわいらしいイラストもあれば、写真のようなイラストもあるのでおすすめです。

お重に入ったものや、おせち料理の具材だけのイラストもあるので、用途に合わせて使い分けてみてください。

イラストACも画像が豊富

イラストACにもおせち料理のイラストが多数あります。こちらもお重に入ったものから具材のものまで、幅広いおせち料理のイラストが用意されています。

ただし、画像をダウンロードするにはサイトに登録しなければいけません。利用する際はサイトに登録してください。

iStockにもイラストが沢山

iStockにもおせち料理のイラストが多数あります。こちらは重箱や具材のおせち料理だけではなく、おせち料理とおめでたいものを組み合わせたイラストもあるので、幅広く使うことができるでしょう。

おせち料理を通販で購入できる?

おせち料理を通販で購入できる?

おせち料理は通販でも購入することができます。おせち料理を作っている暇がないという人はもちろん、通販のおせち料理を食べてみたいという人も、ぜひ参考にしてください。

通販サイトのおせち料理

楽天市場やAmazonなどのような通販サイトでは、おせち料理の販売が行なわれます。年中受け付けているというわけではなく、おせち商戦が始まると同時に特設サイトが設けられます。

なお、Amazonでは8月から来年度のおせち料理の特集が始まります。興味のある方はぜひチェックしてみてください。

デパートのおせち料理通販

高島屋などのデパートのおせち料理通販は大変有名です。最近は、高級なおせち料理を手パート通販で取り寄せる人も増えています。

素材にこだわったおせち料理が多数販売されるため、大変人気があります。売り出すとすぐに完売になってしまうこともあるため、購入を予定している方はこまめにチェックした方が良いでしょう。

婦人画報のおせち

婦人画報でも期間限定でおせちの取り寄せを実施しています。さまざまな種類のこだわりおせちが販売されるので、すぐに完売になってしまうこともあるようです。

お正月のおせち料理には深い歴史は意味がある

日本人の多くがお正月に食べるおせち料理ですが、その歴史は奈良時代にまでさかのぼることがわかりました。それだけ大変歴史がある大切なお料理だったのです。また、それぞれの具材にもさまざまな意味や願いが込められています。これらの歴史や意味を考えながら食べると、よりおせち料理をおいしくいただくことができるでしょう。

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